真似事が出来るようになったら

鼻歌でメロディーを歌えるようになり、楽器が思うように操ることが出来るようになれば、もう、アドリブが出来るようになっているだろう。

人前で演奏できるようになってきたら、怖がらずにどんどん出て行くことをお勧めする。何度もセッションでもまれるようになると、自然とフレーズがつながるようになってくるはずだ。

ある程度、自信がついてきたら、理論やコードの勉強をすればいい。自分の演奏がマンネリ化してきているはずで、それを打破するためにも必要なことだろう。自分の演奏を考えながら、そういった勉強をするというのは、まったくの白紙から勉強するのとは大違いである。さっぱりわからなかった理論が、少しずつ見えてくるはずである。演奏の幅を広げていくことは、ステップアップに不可欠なことだから。

ちょうど、外国語を片言で話せるようになったところで、文法や美しい表現を学ぶことで、より表情豊かに話せるようになることに通じると思う。

アドリブなんてものは、つきつめれば作曲に通じる。上は果てなく広がっているが、とにかく飛び込んでみないとはじまらない。すぐに何でも出来た人なんていないのだから、思い切って参加してみよう。恥をかけばかくほど、上達の道は開けるはずだ。

 

<了>


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