高音を出すためには


高音を出すこと

 
トロンボーンにとって、高音が出ることはあまり特技にはなりません。(レイ・アンダーソンという例外もいますが)よほどの音域でなければ、聴衆をあっといわせるほどの効果は望めません。ですが、逆にトランペットなどに比べると、比較的高音の出やすい楽器ということも言えるのでしょう。

楽器、マウスピースは?

 
まず、吹く前に自分の楽器を確認しましょう。
 太管、細管、中細管、さまざまな楽器があります。マウスピースも、大きなサイズのものから、小さいものまで多種に渡っています。一般に、細管で、小さなマウスピースの方が高音は出やすいといわれています。これには、さまざまな意見が飛び交っていますが、1つ言えるのは、初心者についてはこれは当たっているということです。なれてくれば、楽器などにあまり左右されず、高音も吹けるのでしょうが、初心者はせめて、マウスピースは小さめのものを使った方が無難です。あまり、小さすぎても問題ですが。

息のスピードが命

 
高音を出すためにもっとも必要なこと。それは、息のスピードです(断言)。
 楽器が鳴るということは、息を使って唇を振動させ、それを楽器という長い管で共鳴、増幅しているにすぎません。つまり、原理は唇をいかに震わせるかということだけといっても過言ではないのです。唇が細かく振動し、高い周波の音をつくることができれば、高音が出るということです。
 そのためには、いかに唇を振動させるか。つまり、唇を通過する息のスピードを、いかにコントロールするかにかかっています。


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