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一気に全部をやることは難しい。そんなことをやっていたら、何年かかるかわからない。まずはとにかく挑戦してみることが必要だろう。そのためには、優先順位を考えてみる必要がある。 ここからは、筆者の主観が入っている。正しい意見はいくらでもあるので、わが道を言ってくれてもかまわない。 私は、とにかく、セッションに加わって、演奏してみることをお勧めする。とにかく、恥をかいてみればいい。 顔は真っ赤になり、頭の中は真っ白。ブルースの進行も見失って、今自分がどこにいるのかわからない。終わってみたものの、そこは曲の中盤だった。そんな結果がまっているだろう。 でも、それでいいのだと思う。めげずに何度もやっているうちに、他のパートの演奏が聞こえてくるようになる。コード進行が一つのコードだけではない、流れとなって入ってくるようになればいい。 出す音も、最初は覚えたてのフレーズだけでいい。いつも同じフレーズを繰り返してしまい、先輩に苦笑いされてもいい。最初は覚えている言葉が少ない。そんなものは当たり前なのだから。 問題は、恥をかいて、次に改善方法を見出せるか。すぐには無理でもいいので、練習していけばいい。めげないことが重要。 あとは、フレーズを増やしていくこと。プロのフレーズを細切れでいい。とにかく、自分のものにして、100回繰り返すとか、体が勝手に動くようになるまで、練習を繰り返すことが重要。 単語をとにかく覚えて、外国に行くのが、言葉を覚える一番の近道だというのも、アドリブと同じだ。すぐに上達できる道はないが、恥をかかずに上達する人もいないと思う。 吹奏楽などをやっていて、自分の演奏になまじ、プライドがある人は、アドリブをいつまでたっても出来なかったりする。恥をかくことが怖くて、演奏会で、アドリブが回ってきたときに、とにかくその場をしのぐためにプロの演奏をコピーして、そのまま演奏してしまう。最初はいいのかもしれないが、そんなことを繰り返しているうちに、周りがアドリブを出来るようになって、ますますプライドに傷がついてやめてしまう人がいるようである。自分から自発的に話すように努力しない限り、アドリブは上達しない。 フレーズのコピーもあまり、長いフレーズをコピーしないほうがいい。一人のプレイヤーだけをコピーするのもよくない。日本人に多い(場合によってはプロでも!)のだが、誰かのそっくりさんというやつである。ウェインショーターそっくりでも、演奏を評価されることはない。自分の演奏をしてこその、アドリブだと思う。自己表現が出来る人のほうが評価されるべきなのだ。だから、好きなフレーズの切れ端をコピーして、自分なりのものにしていけばいい。単語を自分なりの話し方で連ねることは、誰にまねでもないのだ。
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